愛知県が主催する令和時代の地方分権改革というタイトルでセミナーに参加をさせていただきました。講師には東京大学名誉教授 神野直彦氏をお招きして約2時間講義を受けました。小職が市議会議員に初当選した時は「地方分権」「地域主権」という言葉が多く聞かれ、そのことを達成する意味においても「道州制」の議論がなされていたものと記憶していますが近年、ほとんど話を聞かなくなったような気がします。使う目的が限定された補助金制度から地域の実情に合わせてお金を使えることができる「一括交付金」への転換がなかなかされていないことは残念でなりません。
特に印象的だったことは「補完性の原理」です。私たちは学校、職場、余暇活動などさまざまなグループに属しています。しかし、そのグループよりも最も大切なのは家族であります。まず家族内で助け合ったり思いやったりすることでそのことが社会全体で広がりを見せることで成り立つものであります。
神野先生のお話は今回で3回目ですが毎回、良い話を聞かせていただいています。